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MEWS たろうクリニックからのお知らせ

2026.05.14(木)
【論文紹介】卵は本当に控えたほうがいいのか。認知症との関係を見直す

「卵は1日1個まで」。コレステロールが心配だから、できれば控えめに。

そう学んだ方 は多いのではないでしょうか。ところがこの常識、いまかなり揺らいでいます。

米国ロマリンダ大学のグループが2026年4月に発表した研究です。65歳以上の3万9498人 を平均15年追跡したところ、卵をまったく食べない方を基準に、月1〜3回でアルツハイ マー病のリスクが17%低く、週5回以上では27%低かったのです。

ただ、数字だけ見て「卵を増やそう」と思うのは少し早い。

これは観察研究で、「卵を 食べると脳を守る」と言い切れる結果ではありません。研究の対象がセブンスデー・ア ドベンチスト教団の信徒さんで、約8割が非喫煙、半数近くがベジタリアン。日本のご く普通の食生活とはかなり違う集団です。さらに、論文の中の置換解析を読むと、卵を ナッツや豆類に置き換えても同じくらいリスクが下がっていました。卵が特別というよ り、良質なタンパク質を確保していること自体が大事、と読むのが正確そうです。

「コレステロールは大丈夫ですか」というご質問もよくいただきます。「卵は1日1個ま で」というかつての指針はすでに撤廃されており、米国でも日本でもコレステロールの 摂取上限は設けられていません。ただし、卵でコレステロールが上がりやすい体質の方 も3人に1人ほどおられます。脂質異常症のある方は、主治医とご相談のうえ召し上がっ てください。

訪問診療に伺うと、「卵はコレステロールが心配で」と長年避けてきた末にフレイルが 進んでいる方によくお会いします。卵は安価で噛みやすく、タンパク質もビタミンB12 も一度にとれる優秀な食材です。ご高齢の方には、私はむしろ「積極的に召し上がって ください」とお伝えしています。

 

▎ 出典: Jisoo Oh et al. Egg Intake and the Incidence of Alzheimer’s Disease in ▎ the Adventist Health Study-2 Cohort. Journal of Nutrition. 2026. ▎ doi:10.1016/j.tjnut.2026.101541

▎ 研究資金の出どころや論文の読み方についてもう少し掘り下げた話、note版に書いて ▎ います → https://note.com/naokiuc/n/nd86eb9ab5f22

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