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MEWS たろうクリニックからのお知らせ

2019.11.12(火)
日本認知症ケア学会2019年度九州沖縄ブロック大会を開催しました。

日本認知症ケア学会2019年度九州沖縄ブロック大会を開催しました。
989名と多くの方にご参加いただきありがとうございました。

尾籠晃司先生に座長いただいた当院院長の大会長講演では、「ごちゃまぜで学ぶ認知症のケアと見立て」として、認知症の最大のリスク因子は加齢であり長生きをすれば誰でも認知症の状態になること、認知症を恐れての予防ではかえって認知症を悪化させるリスクがあることを共有した後に、上野流認知症見立て塾の内容として認知症の改善可能な部分を考え続けるという医学モデルの考え方と、個別の支援と社会のアップデートを行う必要があるという社会モデルの両面からのアプローチが必要だと考えていることをご紹介しました。

西尾美登里先生にコーディネートいただいたパネルディスカッション、「ケアメンの思いに耳を傾ける」では、お母さんを介護中の畑山さん、奥さんを介護中の三角さん、お母さんを介護していた久野さん、奥さんを介護していた下島さん、介護未経験ながら様々な取材経験をお持ちの九州朝日放送の成井さんに登壇いただき、西尾さんが示した質問にひとつづお応えいただきました。
困ったこととして、洗濯の経験がなくティッシュを一緒に洗って苦労したことや、女性用下着を買いに行って怪訝な顔をされること、外出時のトイレで困ることなど男性ならではの経験が共有されました。
工夫として、排せつのことで苦労し「母がいなければ」と思うこともあったところ、市の排泄講座で自らがオムツに排尿する経験をして母の不快さを想像できたことと、ユニ・チャームの新製品を使用したこと、トイレ介助中に笑顔で介護することという三つの工夫をすることで、便の介助が苦にならなくなったということが印象的でした。
多くの方がおっしゃっていたこととして、一人で抱え込み苦労した時期があったけど、男性介護者の会で同じ経験をしている方たちに出会い、多くのことを教えてもらい語らうことで救われたという事がありました。
専門職に配慮してほしいこととして、自分の母が専門職に「〇〇ちゃん」のように呼ばれることへの違和感や、日々の何気ない変化を施設職員に報告してもらえたことの嬉しさ、専門職だけで抱え込まず家族の力も利用してほしいことなどが語られました。
最後に西尾さんから、「介護虐待などで男性介護者が話題に上がることも多いが、男性性の特徴も含めて広く理解してほしい」とのコメントで締めくくられました。

そして堀田聰子先生からの特別講演。
「認知症とともによりよく生きる今と未来を考える」として、はじめに町田のDAYS BLG!や奈良のおたがいさんなどの事例の紹介がありながら、収録に参加したテレビ番組で、認知症の人の事故を取り上げながら「認知症の人が増えるということは犯罪者になりうる人が増える」とある専門家が話すような内容になってしまった経験をして、はじめに挙げたような事例が特別であり感じていた社会の前進がいかにかぎられたものであったかと考えたこと、認知症の人の家族としての自身の経験などを通して、認知症未来共創ハブの活動をはじめたというお話でした。
ハブの活動は、本人の話を聞き、それを体系化し、デザイン思考を使いながら知として本人とともにマルチステークホルダーで社会に実装していく。さらにその評価を行いながら政策提言を行って行くというもの。
100人の当事者に行う予定のインタビューは60人を超えて、11の生活領域に分けて189の課題が明らかになっているとのこと。
あえて専門用語での評価でなく生活領域の分類とすることで、認知症とまだ診断されてない私達も自分たちの生活から想像しやすくするという意図もあるそうです。
ここでの学びは、「認知症世界の歩き方」で紹介されていますが、一人ずつのナレッジを展開する試みも進行中とのこと。
「認知症とともに生きる希望宣言」を、堀田先生がいつも立ち戻る基本にされているとのお話があり、最後には健康の新しい概念としてポジティブヘルスを紹介されました。

パネルディスカッションと並行して7つの一般演題も行われ園田先生に座長頂きましたが、こちらは立ち見の状況だったとのことです。

また、今回の学会ではシティケア長住でデイサービスに通所されている方が作られたRorenの作品を学会の記念品とし、演者の名前垂れは当院もの忘れ外来通院中の吉村さんに書いていただきましたので写真でご紹介します。

 

登壇いただいた皆様、プログラム委員としてはじめからご尽力くださった園田先生と西尾先生、本当にありがとうございました。

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