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アニメでわかる「在宅緩和ケア

アニメでわかる「在宅緩和ケア」


MEWS たろうクリニックからのお知らせ

2019.09.04(水)
デイサービス「シティケア長住」さんで行われている活動「Roren」の見学に行ってきました。

福岡市南区のデイサービス「シティケア長住」の見学に当院院長とデイケア担当医で行ってきました。こちらでは、作業療法士の香月真さんが中心となって、デイサービスに通所されている方たちによる作品づくりが行われています。と言っても、画一的に皆で何かを作るわけではありません。

 

私達が伺った時は、元建具職人の方はデイサービスのレクで使用するパチンコ台を作ってらっしゃいました。現役時代の道具を持ち込み、ノミやカンナ、彫刻刀まで自在に使用され、金槌の音も響かせていました。脳梗塞で利き手が麻痺で使えなくなった男性は、利き手交換の練習として始めた色鉛筆によるデッサンをされていましたが、弱い筆圧による繊細なタッチの絵はとても素晴らしいものでした。家にあった足で踏むミシンを使用し和裁を行っている方は、デイサービス内で弟子を取り教えてもいらっしゃるとのこと。

 

レース編みをされている方は、石をレースでくるみペーパーウェイトができあがっていました。香月さんのお話では、現役時代と同じものを作ってもらおうとすると、どうしても現役時代よりも腕が落ちていることが気になり作りたくなくなるとのこと。このため、レース編みなら平面ではなく立体のものを作ってもらうなど、少しアレンジするように工夫をされていました。編み物が得意だったけれども細かに手先を動かすのが難しくなったという方には手で大きく編めるものを準備したり、個々人に合わせたまさに個別支援が行われており感動しました。

 

デイサービスに通う高齢者の老練な技術で、洗練された雑貨やインテリアを作成するということで「Roren」(ローレン)というブランド名にされています。作品がたまれば定期的に展示会をされていますが値付けはプロのバイヤーにしてもらうとのこと。100%ハンドメイドで時間をかけて作られたものばかりなので思っていた以上の値段設定になるそうですが毎回完売!チャリティーとして買ってもらうのではなく、作品を気に入った人に買ってもらい、その上で「実はこれを作った人は、」と作り手のエピソードを知ってもらうようにしているとのこと。すっかりファンになったので、今度主催する学会の記念品制作をお願いしました。

 

この活動を始めて、今では通所者同士がほつれたズボンのお直しをお願いしたり、家で総菜屋を営まれている方は箸作りを別の方にお願いしたりと横の連携も行われるようになっているとのこと。また、職員の通所者を見る目も変わり、それぞれを単に要介護者と見るのではなく「建具職人の内田さん」「レース編みのたろうさん」など、より敬意が払われるようになっているとのお話でした。

当院デイケアの取り組みにも、今回の見学を生かしていきたいと考えています。

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